2019年11月9日(土)

ライフログのブログを立ち上げてみた。
もう一つのブログと切り離し、自由に書いていけるように。

in my lifeの方は教育系でテーマをまとめるから、あんまり自由にライフログをかけなくて、なんか不自由だったからね。

さて、最近身の回りに起こったことを徒然に思い出してみよう。

まずは、11月1日の調停だな。やっぱり。遺産相続調停。2月13日の父の死後、よくある義母との相続問題に巻き込まれています。姉と義母との3人で、遺産は1/3ずつ分けなさいというのが父の遺志であり、父も含めた4人の合意事項であったのだけれど、父の死後に義母が急に弁護士を雇って、法定相続分の1/2を主張してきたってのが始まり。

1/3ずつの合意は口頭の話し合いでしかなかったけど、義母とも友好関係は続けていくつもりでいたから、急に弁護士を雇った義母の態度には驚いた。法定相続分と違うのは、養子縁組をしていないから2次相続がないし、何より誰かが多くもらえば仲良くしていくことも難しいから、公平にって思っていたんだよね。今住んでいる家に住み続けてもらっても構わないし、買い物や通院などもできるだけ手伝いたいと姉とも話していた。まさか、こんなことになるなんて夢にも思っていなかった。

人生、何が起こるか分からないよね。そして、人の心というものは分からないことばかりだ。

 実の母は僕が大学を卒業した後に亡くなって、その2年後の再婚だった。まあ、初めは反対もしたよね。あまりに早い再婚に思えたし、どんな相手か分からなかったし。

でも、父は姉と僕の反対を強行突破するように再婚。姉はすでに結婚して家を出ていたし、僕もほどなく結婚して家を出た。それでも正月には実家に集まってみんなで話しをしたり、年に何回かの交流の中で、少しずつ理解しあってきた。そして僕たち姉弟も、父の穏やかな生活を支えてくれる義母をだんだん受け入れてきたんだ。

だから、遺産も仲良く1/3ずつ分ければいいと思っていたし、義母とはこれからも友好的に付き合っていこうと思っていた。

ただ、養子縁組をしていないから、義母の体調に何かあったりして、急に病院に運ばれたりしたときに、手術承諾書にサインしたりとかできないし、っていうような現実的な心配もあった。だから、これから義母が不安なく暮らしていく環境を整えるために義母の親族を紹介してほしいって話をしたのだけど、これがどうにも良くなかったらしい。

何か曲解されて、良くない感じに受け取られた。「死ぬまで私の面倒を見てくれないのね」みたいに受け取られた。養子縁組がないことで生じる現実的な問題点を解決して、安心して老後を過ごしてほしいと思っていたのだけれど、「葬式も出してくれない」みたいに受け取られた。実際には、義母の相続人が葬儀を出すので、僕たちは葬儀を出せないんですよ、出さないのではなく出せないんですよ、という現実的な話をしたのだけれど、老人には受け止めきれなかったのだろう。配慮が足りなかったな、と今では思うけど、その時は悪気はなかったのも正直なところなんだ。

まあ、そんな顛末で、義母は弁護士を雇い、老後の資金の心配を理由に法定相続分の1/2を主張し始めた。父の遺志に背くことを言い出すなんて思ってもいなかったから、ただただびっくりした。

姉と話し合って、どうにも納得はいかないけれど、弁護士が登場した以上は法定相続通りにやるしかないよね、となった。泥試合をしても勝てないことは分かるし、醜い争いをするよりは、これからの人生を胸を張って生きていけるような選択をしようと決めた。父の遺志を大切にしたかったけれど、弁護士には勝てない。

しかし、その後、そんな状況が一転する事実が判明した。

父は几帳面で、お金の動きや冠婚葬祭のことなどを詳細にノートに書き残していた。結婚してからずっと、子供が生まれたお祝いに誰に何をもらったとか、入院した時の見舞いに誰が何を持ってきたとか、本当に些細なこともすべてノートに残していた。そこに残っていたゆうちょ銀行の口座番号。他にも口座番号はあったのだけれど、解約されているものはせんで消されている。ゆうちょ銀行は解約されていないのか?でも、カードも通帳も見当たらないし。違和感。

ゆうちょ銀行に出向いて、取引履歴の照会を申請した。もっと複雑な手続きかと思ったけど、相続人だから意外にあっさりと話は進んだ。後日郵送してくれる段取りをとった。そして、数週間後に送られてきた取引履歴を見て、驚いた。

父が亡くなる半年前くらいから、不自然に何度も引き出しが行われている。カード限度額の50万づつ何回も引き出されている。はじめは週に1回くらいずつ、父が亡くなる直前には堰を切ったかのように毎日、そして最後は0円になっていた。

このお金はどこに行ったのか。父が出歩いて自分で引き出したとは到底思えないとすれば、だれが引き出したのか。

残された他の銀行の通帳も良く調べたら同じような引き出し方をされた口座が他にも一つ発見されて、それは少し古い年月のものなのだけれど、50万ずつ何度も引き出されて、最後は0円になっている。

争いごとを嫌う父の遺志もあり、法定相続通りでいいよね、仕方がないと思っていたけれど、さすがにこれは見過ごせないと感じた。そして、僕たちも弁護士の先生に依頼して、はっきりさせようと決めた。

弁護士費用も掛かるし、相続で争うなんてバカらしいとも思ったのだけれど、何が起きたのか、どのような経緯だったのか、という事が闇に葬られてしまうのは良くないと思ったし、相手に弁護士がついている以上、説明を求めるにはこちらにも弁護士が必要だろうと判断をした。

父が亡くなったのが冬。使途不明金が見つかったのが春。弁護士の先生に依頼して調停を申し立てたのが夏。そして、もうすぐ次の冬がやってくる。

 

 

長くなったので、続きは次回に。
下の写真は、お気に入りの居酒屋での1品。絶品の天ぷらです。 

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